タカラモノ

今日思ったことをきちんと書いておきたいと思ってるので、今日は長文です、たぶん。


今日は結納でした。


僕は基本的に儀式というものは嫌いです。
形骸化してココロのこもってない儀式っていうものが多くて、そんなものは無駄だし、儀式だからとりあえずやっとこう、というような意志の感じられないところが嫌だから。


結納も本人たちの間ではなくてもいいよね、って話してたんだけど、こういうことはやっておいた方がよいという彼女の母の言葉でやることになりました。
だからはじめは気が進まず...


ただ、正式な形ではなくて、結納品(するめとか)は全然なしで、結納金と家族書、あと婚約指輪という、実質のあるものだけやりとりすることにして。
仲人もなし。


そして、彼女の家の近くの料亭の個室で行いました。
本人同士とお互いの両親、そして僕のほうは一番上の姉、彼女側からは妹さんも。
全部で8人。
彼女は和装。とっても似合っていました。


結納式ではいくつか口上とか渡し方とかがあるんだけど、それははじめにちょっとあるだけで、ほんとにあっけなく終了。10分もかかってません。
昨日の夜に実家に帰って夜中まで両親と打ち合わせたことを思うとほんとに気が抜けるほどあっという間。
その後はそのまま普通に会食です。


でもね、こんな風にやりとり自体はあっけなくても、こういう場を作って、お互いの両親が一堂に会して自分達の結婚を正式に認めてくれたということは、事前には全然そうだとは思っていなかったんだけど、ほんとにうれしいことでした。


ここにいたるまでに、2人の間でも家族の間でもいろいろと山もあって、でもそれを乗り越えて今日を迎えられて、そして正式に婚約することができたこと。
そして、今日からは最愛の人を正式に「婚約者」と呼べること。
これからは、彼女と一緒になることが自然な流れであるということ。


こういうことを実感できて、そして心を新たにすることができて、「結納」という儀式をやってほんとによかった。


式の後、うちの家族全員で彼女の家にお邪魔して、その後彼女の地元の名所をいくつか回って。で、みんなでカラオケして。
こんな感じで、お互いの両親同士も徐々に打ち解けて、仲良くなることができたと思います。


こんなことは、今日結納をやるってことになってなければなかったことだろうと思います。
儀式というのはきちんと意味があって、その意味を踏まえて利用できれば、いい面もあるんだなと思いました。


事前にはいろいろと心配してたんだけど、こんな風に、今日はほんとに良い一日でした。




結婚まではまだ日にちもあって、まだまだこれからもいろいろと問題も出てくるんだろうと思います。
それは結婚した後もきっとそう。


でもね、彼女は僕のタカラモノ(モノじゃないけどね)。世界でもただ一人の。
だから、その彼女と一緒になるため、一緒に過ごしていくためなら、どんなことだって乗り越えていこう、そんな決意をした一日でした。